カントリー・ミュージックの博物館
テネシー州 ナッシュビルのダウンタウンの中心にあるカントリー・ミュージック殿堂博物館は、ナッシュビルにとどまらず世界中の音楽ファン、学生、学者、音楽業界関係者、一般リスナーに関わらず、進化し続けるカントリー・ミュージックの歴史と伝統を確認、維持し観衆に情報提供することが目的の施設です。
館内の展示は、音と映像をふんだんに使い、古いポスター、ヒット曲の初版レコード、ミュージックスターたちの衣装や楽器など貴重なコレクションを見る事ができます。
また、ナッシュビルと縁の深いエルビス・プレスリーのキャデラックの展示は、最も高価なコレクションで、見応え充分です。
2階には作詞家や作曲家などにスポットを当てた展示と、ホール・オブ・フェイム(名誉殿堂)があります。
日本語音声ガイドの貸し出しもあります。
空から見ると“ヘ音記号”の形をしていて、建物の外壁と窓はピアノの鍵盤をイメージしたデザインになっています。
併設されているミュージアム ストアーはカントリーファンにはたまらないことでしょう。
Walk Of Fame
カントリー・ミュージック殿堂博物館の外にある「Walk Of Fame」
一番手前は、ロイ オービソン Roy Orbison のもの。
ロイ オービソンは、2010年にハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの星を獲得。
ロイ オービソンの代表曲「オー・プリティ・ウーマン Oh, Pretty Woman」(1964年)は、全米、全英共に1位を獲得。
1982年、ヴァン・ヘイレンによるカヴァーは全米12位。
1990年、映画『プリティ・ウーマン』の主題歌となりリバイバルヒットとなる。
日本では、2006年に上戸彩主演のドラマ『アテンションプリーズ』の主題歌として木村カエラがカヴァー。
テイラー・スウィフト Taylor Swift
今や全米を代表する歌姫であるテイラー・スウィフトは、デビュー前からナッシュビルを活動の拠点とし、カントリーシンガーとしてデビューする事を夢見ていました。
2006年10月24日リリースのデビューアルバム『テイラー スウィフト(Taylor Swift) 』はポップ調のカントリーミュージッとしてヒットし、最高位5位を記録。
2008年発売のセカンドアルバム『フィアレス Fearless』が、リリース初週で59万枚を超える売上枚数を記録し、初登場1位、通算11週1位を獲得。
このアルバムで、2010年にグラミー賞の主要4部門の1つである「最優秀アルバム賞」を史上最年少で受賞。
名実ともに偉大なるミュージシャンの一人となります。
サードアルバム『スピーク・ナウ Speak Now』(2010年)は初週に104万枚以上の売上枚数で、セカンドアルバム同様に初登場1位。
この3枚のアルバムの驚異的なヒットによりセレブとなったテイラー・スウィフトは、2012年に「カントリー・ミュージック殿堂博物館」に400万ドルを寄付し、自らのルーツがカントリーミュージックである事を証明しました。
4枚目のアルバム『レッド Red』(2012年)、5枚目のアルバム『1989』(2014年)も全米1位に輝いています。
(資料協力:ミシシッピ・リバー・カントリーUSA,Link-USA)
カントリー・ミュージック殿堂博物館の場所
Country Music Hall of Fame and Museum
222 5th Ave S, Nashville, TN 615-416-2001
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