フィールド自然史博物館 大人から子供まで楽しめる博物館
シカゴのミュージアム・キャンパス(Museum Campus)にあるフィールド自然史博物館は、有名なデパートMacy’s(メイシーズ)の創始者マーシャル・フィールドが寄付者であることから、1905年にコロンブス博物館(The Columbian Museum)からフィールド自然史博物館(Field Museum of Natural History)と名称が改められ、1921年に現在地に移転した。
移転前の建物はジャクソン・パーク内にある、現在シカゴ科学産業博物館(Museum of Science and Industry, Chicago)。
フィールド自然史博物館 展示の内容
フィールド自然史博物館のコレクション数は、すべてが展示されているわけではないが200万点以上に及ぶ。考古学、地質学、歴史を中心に科学、人類学、生物学、植物学に関する豊富な資料を見ることができる。
ネイティブアメリカン文明では、各地域のネイティブアメリカンを種族ごとに分けて展示しているのでわかりやすく、またコレクションの数も充実しているので見応えのあるコーナーとなっている。プエブロインディアンが作った素晴らしい陶器が350個以上展示されており、陶磁器の時代による変化がわかるようになっている。
古代エジプトのコーナーは、マスタバ墓を再現し、盗賊がたどった道をなぞって見て回るという趣向でおもしろいものとなっている。5000年前の象形文字や20体以上のエジプト人のミイラが展示されている。また、3700年前の木製 大型葬式船を見る事ができる。
「翡翠の間 Hall of Jades」には、北米最大の中国翡翠のコレクションがあり、「宝石の間 Hall of Gems」では5,899.5カラットある世界最大のブルートパーズをはじめ、600以上の原石と150個の美しい宝飾品が展示されている。
恐竜を出現前、恐竜時代、絶滅後と大きく3つの時代にわけた展示がされており、さらに恐竜以外の地球上の生物の進化過程も見ることができる。草食恐竜 ラペトサウルス(Rapetosaurus)の5.5メートルほどの骨格はフィールド自然史博物館の科学者がマダガスカルで発見したもので、世界中で展示しているのはここだけ。
最新デジタルを搭載したアーンスト&ヤング D3シアターも必見。
ティラノサウルス・レックス スー
天井の高い広々としたエントランスには、一番人気の展示物であるティラノサウルス・レックスの骨格が置かれ、入館者を出迎えてくれる。この恐竜には”Sue(スー)”という名前が付いている。
今までに発見されたものの中で、最も完全体に近いティラノサウルス・レックスの骨で、全長約13m、腰までの高さ約4mある。6500万年以上前の化石。この展示の頭蓋骨の部分はレプリカで、本物は2階のバルコニーに展示されている。本物の頭蓋骨の標本は200以上のパーツで構成されており、大きさ1.5メートル、重量1トンある。
(資料協力:シカゴ・イリノイ州観光局,Link-USA)
フィールド自然史博物館の場所
American Museum of Natural History
1400 S Lake Shore Dr、Chicago, IL 312-922-9410
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